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2006年9月24日 (日)

室井さんと神林さんにありがとう。

先週、今まで楽しく読ませてもらっていた室井佑月さんのブログが閉鎖されるという記事が本人のブログ上にアップされた。またまた~、契約切れただけでまた次のところで新しく始めてくれるんでしょ?と、強い確信を持ってそう思い込んでいたあたしは今、激しく悲しい。
どうやら本当に閉鎖されるみたいだから。
一人、エンエン大会が始まりそう。

ほんとに閉鎖されるみたいなので、あたしはお二人にどうしてもお礼が言いたい。(神林さんは恐竜として復活してくれるみたいだから一安心。)
何にお礼を言いたいかというと、お二人の存在に。
そして付加的に、ブログというツールの中で、無償でガッツや思想を提供し続けてくれたことに。

長いけど自分のブログなので好き勝手書きます&今日こそは真面目に書きます。

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初めて室井さんを知ったのは、確か中学生か高校生の頃。このブログにもたまに登場する兄が、テレビに出ていた色白で赤い髪の女の人を指して、「この人、室井佑月、知ってる?作家なんだけど、かなり俺のタイプなんだ。イイと思わない?死にそうな人が好きらしいんだけどね。お前もこんな人になれ。これはモテるぞ」と言ってきた。メラニンが人より活発なあたしは、「ふ~ん。綺麗な人だね、でも色白って時点ですでに無理じゃん」と言ったことだけを覚えてる。そのときはただそれだけで、小説とも出会うことなく自分の時間を生きてた。

それから数年たち、3年前に少し長い入院をした時。彼女の小説を初めて読んだ。熱帯植物園。運び屋の友達がたばこと一緒に運んでくれた何冊かの本の中の一冊だった。持て余した時間を「本を読む」という今までにあたしになかった娯楽に費やした。それまであたしは文字を読むこと自体あまり好きじゃなかった。数字と化学式ほど魅力的なものはないと思ってた。文字が嫌い。マンガも稲中しか読んだことなかった。そのせいで学校に入学する前に送られてきたガイダンスの案内すら読む気がせずに捨ててしまい、必要なものを持ってなくて入学式に入れなかったこともあったくらい。

でも、彼女の小説を読んで、あたしは心底後悔した。今まで本を読まなかったことに。興味すら感じなかったことに。初めて活字に魅力を感じた。同時に室井佑月という人に魅力を感じた。文章の中にちらちらとのぞく、人間の本能とか寂しさとか、うまく表現できないけど心の深いところで共感するものがあった。心地よい開放感を覚えた。素のままで、等身大の自分で生きることの素晴らしさを教わった。
それからは、少しずつ少しずつ、自分のペースでいろんな本を読むようになった。
今、好きな作家が何人かいる。
でも室井佑月の本くらい、あたしを魅了する本はない。彼女の本は、あたしの生活を狂わせる。数時間後に、大事なことを控えているのに、読むことが辞められずに大事なことを蔑ろにさせる。だから最近は彼女の本は買わないようにしてる。いつでも読むのを辞められる本を買って、読むようにしてる。それくらい、彼女の活字が好き。

初めてお二人のブログを見たのは、確か四~五ヶ月くらい前。お互いの愛情たっぷりの鬱憤晴らしブログはとても面白かった。何気にお二人のブログの読者があたしのまわりに沢山いることも知った。いつかの飲みで久々に会った同期の男の子がお二人のブログの読者であることを知って、あたしはこのブログの存在を明かしていないため、TB出来なくなった。

初めてお二人を見たのは、今年の八月半ば。大久保での女だらけのトークイベント。神林さんのブログに「是非飲みに来てね」って書いてあったから、行ってみた。あたしたちは確実に場違いだった。週刊誌の関係者とか作家さんとかが沢山来ていて、友人と行っていたあたしは、行ってすぐさま、「場違いだね、帰る?」ってなったくらい。でも、普段絶対に出会うことのない方々のお話はすごく刺激的で、面白かった。パワフルだった。人前であんなにセックスセックス連発する人間をあたしは初めて見た。「ユータが死んだら?」「ママも死ぬ」-室井さんの息子とのやり取りに感動した。終了後、ブログ見て勝手に行ってしまったあたしたちに、神林さんはわざわざ挨拶しに戻ってきてくれた。

ブログで見た面白い世界。3分で読み終わる週一のブログは、端的で好きだった。無茶苦茶だけど、同時に更新される神林さんのブログは、正直もっと好きだった。

ブログの閉鎖。室井さんのこの結末はあたしにとって完璧。悲しいけれど、完っ璧。ずっと続けていくと信じてやまないファンを尻目に、得体の知れない儚く美しい、ファンが期待する作家室井像の確立と、作家としての意気込みを表現するにはもってこいの結末だと思う(あたしは室井さんを本から知ったので、あたしの中での室井佑月像は自身の小説の主人公に近いものになっています)。そういう意味では室井さんはファンの期待は裏切ってないんじゃないかな。だから、間違っても、再開なんてことはしないで欲しい。あたしは室井ブログとさよならすることを心に叩き付けた。自分の逃げ道(娯楽と割り切る人もいるだろうけど)を絞っていこうって決めた。決心したから、再開しないでね。(強がってしまいました。ほんとはずっと読みたいのに。)

長編に入るために心を淀ませてるって書いてあった。
ほんとに辛いことを自分に強いてると思う。その行為自体、孤独との戦い。孤独って辛い。人間って辛いとすぐ逃げ道を作っちゃうのに。。すんばらしい宝刀を手に入れたって書いてあった。そんなにすんばらしい宝刀を手に入れるには、相当な努力が必要だったんだろうなぁ。。脱帽。

さて。ただいま朝の5時51分。また生活を狂わせる。「ありがとう」を伝えたくて、こんな時間にパソコンに向かってる。キモぃあたし。読んでもらえるかどうかもわからないけど、読んでもらえたら、ありがとうが伝わったらいいな。

お二人のブログを読ませてもらってた今のあたしは、まだまだただの小娘で、もしかしたら小娘にもなりきれない、ただのガキで、自分が目指すものが確かなものかどうかなんてわかんないし、経験も努力も足りない。もしかしたら日々、死ぬ準備をするためだけに生きてるのかもって思うことさえある。長渕剛的に言えば、まさに「人生が少しだけうるさくなってきた」日々。

でもこんな日々の中で、お二人はあたしに、女が一人でこんなに頑張ってるのを見せてくれた。このクソみたいな世の中で、小娘たちはそんな大人がいるから何かに意気込むことができる。世の中まだまだ捨てたもんじゃないと思える。自分もいつか…なんてうんこみたいな夢を持つことが出来る。そのいつかに向かって努力できる。

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室井さん、神林さんに、心からありがとう。

長編が発売されたら、必ず読みます。お体に気をつけて、これからもお仕事頑張って下さい。ずーっと応援してます。

 

最後に。作家の花道の一文をお借りして。 

『先生、家を建てるときはいってね、あたしが設計するよ!』

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